
羽ばたくちょうちょとこどもたちの物語
今週、こどもたちが育てていた4匹のモンシロチョウが羽化しました。
白くてきれいな蝶たちに、思わず「やったー!よかったね!」と大喜び。蛹が落ちないか心配していた分、うれしさもひとしおでした。
農業部のメンバーで外に出て、蝶を空へ放ちました。舞い上がっていく姿を見上げながら、ある子がつぶやきました。
「イモムシからちょうちょになって、どんな気持ちで飛んでるんだろう」。
その表情はキラキラしていて、とても素敵でした。

そもそもこの活動は、昨年の失敗から始まりました。カタツムリを虫かごで飼っていたこどもたちが、世話を忘れて干からびさせてしまったのです。その経験から「虫かごに閉じ込めるんじゃなくて、虫たちが来たくなる庭を作ろう」と、農業部を立ち上げました。

プランターでカブや花を育てるうちに、葉を食べるイモムシが現れ、やがて蛹になり、そして蝶に。ちょうちょを見送るその瞬間、農業部の物語がひとつ完結したように感じました。
体験を、大切に。心に残る春のひとときでした。