
みんなでいい暮らし
6月に入って、季節を感じる活動として、みんなで梅シロップ作りに取り組みました。初めて作る子もいて、「梅ってこんなに大きいんだ!」「これがどうやってシロップになるの?」とわくわくした様子。生活班ごとに分かれて活動し、上級生が下級生に「ここのヘタを取るんだよ」「こうやって入れるんだよ」とやさしく教えながら、一粒ずつ丁寧に梅のヘタを取り、氷砂糖と交互に瓶に詰めていきました。

作った後も、瓶の中の変化に目を向ける日々。「少しずつ氷砂糖が溶けてきた!」「昨日よりシロップが増えてる!」と、毎日の小さな気づきが楽しみになっていきました。自分たちの手で仕込んだ梅シロップが少しずつ形になっていく過程は、こどもたちにとって大きな発見と学びの連続です。
そして、完成した梅シロップの実を使って作った梅ジャムを、パンにのせておやつで味わいました。最初は「すっぱいのは苦手かも…」と不安げだったこどもたちも、一口食べて「おいしい!」「もっと食べたい!」と笑顔に。次回は梅シロップを使ったフルーツポンチを予定しています。味、匂い、作った時の光景などがひとつになって、心に残る「味の思い出」になっていきますね♪

手間をかけた体験は、時に手早く手に入る便利さよりも、ずっと深く心にしみこむもの。食べることが、学びや育ちにつながる時間になる。そんな「みんなでいい暮らし」を、これからもこどもたちと一緒に重ねていきたいと思います。