取り組み

取り組み

私たちは放課後の時間から、「生まれ育った家庭や環境に関わらず、だれもが幸せに生きていける社会の実現」をめざし、こどものwell-beingを実現するために、ひとつひとつの取り組みを行っています。

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幸福なくして教育なし

こどもたちは今、幸福感を感じているからこそ将来のために頑張ることができます。今も将来もずっとしあわせに生きていってほしい。それがわたしたちの願いです。

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あそびこそ
さいこうのまなび

友達とお腹が痛くなるほど笑ったり、時間を忘れて真剣に取り組んだり、時にケンカして泣いたり、仲直りして喜んだり。放課後には喜怒哀楽のすべてがあります。自由なあそびの中でこどもたちは人生に大切なことを学んでいきます。

外遊びの時間を大切に
千葉大学木下研究室の調査(2019年)によれば、小学生の約8割近くが平日の放課後にまったく外で遊べていないとのこと。 一方で、こどもたちの成長にとって外遊びは必要不可欠です。わたしたちはこどもたちが思いっきり体を動かすことのできる時間を大切にしています。
暇な時間を確保すること
こどもたちが消費者となり消費するプログラムがあふれている現代。大人がこどもたちへ伝えたいことをプログラムとして提供するのではなくて、こどもたち自身が考え、工夫し、試行錯誤しながら、自分たちで楽しめる環境を整えることが大切だと考えています。
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体験(わくわく)が
人を育てる

楽しかったこと、大変だったこと、失敗したこと、仲間と協力して乗り越えたこと…わたしたちは、人生にとって大切なことはすべて教室の外で学んできました。そして、今のこどもたちも同じだと考えています。

CFAKidsの一大行事、サマーキャンプ
8月には2泊3日、全校舎合同総勢300名以上で実施。
選挙で選ばれたキャンプ委員を中心に、こどもたちたち自身が「キャンプで何をするか」「何を食べるか」など、決めてキャンプに行く前から準備を進めます。
当日は、自分たちで火をおこしてイチからご飯を作ったり、川で思いきり水遊びをしたり。都会の日常を離れ、自然の中で友達とたくさんの経験をし、大きく成長します。
農業体験、田植え・稲刈り
普段、東京で生活しているこどもたちは、自分たちが食べているものがどうやってできているかを実感する機会がありません。自然への畏怖の念、食べ物やそれを作ってくださっているかたへの感謝の気持ちが生まれます。
社会とつながる経験
これまでに、関わりのある企業への訪問や、半年におよぶ社会課題の解決に挑戦するプログラムを実施。将来働くことのイメージや自分たちが地域社会に暮らすことを実感でき、さらに自分たちが社会をつくっていくのだという意識につながります。
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ごちゃまぜで過ごす

CFAKidsのCFAは「Chance For All」の頭文字。文字通り、すべてのこどもたちが、家庭の経済状況も、特性も、発達も、国籍も関係なく、ごちゃまぜで過ごすことを大切にしています。ごちゃまぜだからこそ、互いに学び合い、気づき合うことができるのです。

奨学制度
「すべてのこどもたち」が豊かな放課後の時間を過ごすことのできるよう、経済的にきびしい状況にある家庭は保育料はもちろんのこと、食事代や行事料金などもすべて無料で、CFAKidsに通うことのできる制度です。
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学生ボランティア、シニアボランティア
CFAKidsには様々なボランティアが関わっています。職員よりも年が近く、こどもたちからするとお兄さんお姉さん感覚で関わることもできる学生ボランティアや、まるで本当のおばあちゃんのように包み込んでくれるシニアボランティアのかた。多くの大人に見守られながら放課後の時間を過ごします。
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居るだけでよい場所

居場所とは居るだけでよい場所です。学校生活を頑張るこどもたちにとっての安心できる基地。自分らしくのびのびと過ごせる場所。そんな場所でありたいと考えています。

名前を言っておかえり
こどもたちがCFAKidsに帰ってきたら、必ず顔を見て一人ひとり名前を読んで「○○くん、おかえり」「○○ちゃん、おかえり」とあいさつ。CFAKidsは第二の家のようなもの。帰ってきたときの様子から、こどもの気持ちを推しはかり、こどもを見守ります。
比較評価しない
学校や習い事など、他のこどもとの比較・評価にさらされる時間の長い現代のこどもたち。私たちは、こどもを他の子と比較評価するのではなく、その子自身の成長を見守ります。
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自分たちのくらしは、
自分たちでつくる

CFAKidsでは、校舎予算の使いみちも遠足の行き先も(問い合わせや手配も!)、校舎の約束もすべてこどもたちが話し合って決めます。自分の人生を他人のせいにしない。自分の人生を自分でよくしていく。変化の多い時代に生きていくこどもたちには必須の姿勢です。

こども経理部
CFAKidsでは、各施設の予算はこどもたちによって構成される「こども経理部」が権限を持っています。大人も施設に必要だと思うものがあったら予算を決めるミーティングでこどもたちに提案しなければなりません。
こどもの日
「こどもの日」は今日なにをするのかしないのか、一人ひとりのこどもが自分で決める日。好きなことに没頭したり、友達と遊んだり、時に失敗しながらも自分自身で考えて過ごします。
CFA Advance
自立に向かう4年生以上の上級生のための取り組み。放課後の過ごし方について自分で決められる選択肢が増えるほか、校舎を代表する運営委員やキャンプ委員となって、他の校舎の委員とともにCFAKids全体の運営について考える役割を担います。
サイレントタイム
一日30分のサイレントタイムでは、宿題をしたり課題をやる子もいれば、読書をしたり自分の遊びに集中する子もいます。互いを気遣いながらも主体的に生活できる習慣が身についていきます。
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つながりが力になる

個人だけでは、CFAだけでは解決できないこともたくさんあります。保護者のみなさん、地域の方や学校、専門機関などたくさんの大人とみんなで一緒にこどもたちの成長を見守ることのできる社会を実現したいと考えています。

保護者面談
放課後の時間のこどもの様子を、年2回の面談を通じてじっくりお伝えします。こどもの評価を伝える時間ではなく、保護者のかたの子育てのパートナーとして、ともにこどもの成長をよろこび、将来のことをともに悩み、考える時間にしたいと考えています。
地域とのつながり
地域コミュニティの衰退が進み、こども会や地域の祭りの開催がむずかしくなっていますが、私たちがハブとなり、これまでに地域の祭りや商店街とのイベントを開催してきました。地域と子育て世帯との接点をつくることで、保護者の「孤育て」解消の一歩となればと願っています。
専門機関との連携
こどもを取り巻く大人たちがつながり、子ども家庭支援センターや弁護士、社会福祉士などの専門機関と連携をとり、学校や行政と共に保護者を支え、悩み事の解決をめざしています。過去にはいじめ、不登校、虐待、DV、貧困など、様々な悩みの相談にのってきました。
CFAサポーターズ
CFAサポーターズとは、卒業してもCFAとつながっていられるコミュニティです。CFAKidsを卒業しても、困ったことがあったらいつでCFAKidsを頼ってほしいというのは、職員みんなの願いです。CFAKidsを卒業しても、CFAKidsとつながっていられるためのしくみです。
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Be unique!

Uniqueは、「個性的な」という意味でとらえられがちですが、そうではなく「ただひとつだけの、唯一(無二)の」という意味です。唯一無二の存在である一人ひとりの「その子らしさ」を大切に育んでいきたいと考えています。

職員による目線合わせ
こどもそれぞれの成長やそれぞれのよさを、職員が同じ目線で見守ることができるよう、職員内でこどもの見守りについての目線合わせを行っています。こどもそれぞれのよさを大切に見守りを行っています。
PSP(ピースフルスクールプログラム)
オランダで開発された、こどもたち自身がコンフリクト(対立)の解消の仕方を学び、民主的な組織を作っていくためのプログラムです。それぞれの個性を大切にしながら、自分たちで安心安全な環境をつくれるようになることをめざします。