世界こどもの日
世界こどもの日をご存知でしょうか。
今週の木曜日、11月20日は「世界こどもの日」でした。この日は、1959年に国連で「こどもの権利宣言」が、そして1989年に「こどもの権利条約」が採択されたことを記念した国際デーで、世界中でこどもの権利について考える日として位置づけられています。CFAでも世界こどもの日に合わせてこどもたちに「こどもの権利」について話をしました。
今回、CFAのリーダーたちで「こどもの権利についてどのように伝えるのがよいのか」「こどもたちにどう育ってほしいのか」を話し合いました。初めてこどもの権利に触れる子も多く、“権利=わがままを言ってもいい”と誤解してしまう可能性も考慮し、だからこそ、ただ知識として伝えるのではなく、なぜその権利が生まれたのかという背景を丁寧に伝えることが大切だと考えました。

そこで今回は、第二次世界大戦中にこどもの権利の基礎を築いたポーランドの医師・コルチャック先生の生き方や思いを紹介し、当時の自分と同じくらいのこどもたちがどんな生活を送り、いまのような ‘こどもの権利’ という考え方がまだなく、当たり前の安心さえ守られていなかったこと、そして今の世界にも戦火や貧困の中で権利が守られないこどもたちがいることを共有しました。
こどもたちと最後に、自分たちが今あたりまえのように受けている環境や安心が、実は多くの人たちが時間をかけて守ってきた「権利」であること、そして自分と同じように目の前の友だちにも大切な権利があることを振り返り話し合いました。

今回の学びが、こどもたち自身の権利だけでなく相手の権利にも目を向け、これからの行動や選択を考えるひとつのきっかけになったら嬉しいです。 そして、私たち大人もこどもたちと一緒に、これからも考え続けていけたらと思います。