避難訓練「目黒巻き」

避難訓練「目黒巻き」

今日のサバイバルは地震について。
昨日の3月11日は東日本大震災の日だったことに触れてから、まずは東日本大震災発生直後の映像を見ました。

大きく揺れる室内やビル、電柱。色々な物が建物から落ちてくる様子やコンクリートの地面が割れる瞬間を見て、こどもたちは、「いつくるか分からないから怖い。」「震度7の地震の後も何度も大きな揺れがあったのは知らなかった。」「赤ちゃんは逃げ方が分からないし、1人で逃げれない。」など、映像を見て思ったこと、感じたことを発表してくれました。
今日はもう一つ、避難訓練の一環として「目黒巻き」をみんなで作りました。目黒巻きは災害発生時の問題点を自分自身の問題としてイメージするための一つのツールです。

「いつ・何時・どんな天気の日に」と具体的に想定を決めて考えていきます。こどもたちで意見を出し合い、「3月の午前5時、雪の日」に地震が発生したと想定。

「地震発生直後は?」「1分後は?」「5分後は?」と時間を追いながら、その時自分はどんな行動をするか、どんなことが必要か、状況をイメージしながら問題を解決していくように話を進めました。
地震発生直後は、「まだ朝の5時だったら寝てるから、とにかく起きる!家族を起こす!」「布団に隠れて、枕で頭を隠す。」
1分後、「ベッドの下に隠れる」「お母さんも起きなかったら、自分が逃げる。」「できるだけビルのないところへ行く。」10分後、20分後、、、たくさん意見を出し合い、具体的にイメージしながら行動を目黒巻きに書き込んでいきました。

1時間後には「体育館に集まる」「避難した所で待ってる」ということで、みんな学校へ避難することを想定。
3時間後には午前8時でおなかが減るため、「学校にある非常食のウエハースをもらう。」という話に。「職員室の鍵の場所知ってるよ!地震の時は鍵を取りに行って、非常食をみんなに配る!」と、周りの人を助けることに気付いたり、「雪の日なんだから寒いはず。新聞紙を集めて体に巻く。」など、何が必要になってくるかを具体的に考えたりすることができていました。
1日後、2日後、、、と目黒巻きは進んでいきます。
まずはイメージすること、いつ起きるかわからない地震に備えることの大切さを学んだ時間となりました。

目黒巻きは壁に貼っておいて、思いついた子はいつでも中身を書き足せるようにしています。今後も、災害が起きてからではなく、起きる前の備えとなるようにこどもたちと一緒に考え続けていきたいと思います。