ライフスキル「怒った時のわたし」

ライフスキル「怒った時のわたし」

第3回目のライフスキルを実施しました。
今回は「怒った時のわたし」というテーマで怒りの感情に気付いてもらうことが今回のねらいです。

ライフスキルを行う際に必要なものに『サークル対話』というものがあります。サークル対話とは、全員が円になり、座って話し合いをします。そうすることで相手の顔や表情を見ながら対話することで発表が苦手な子も言いやすい環境を全員で作っていくためのものです。
サークル対話には
①意見や考えを伝えたいときは手を挙げてから発言する
②人が話している時は遮らない
③どんな意見でも人の意見を否定しない
という3つのルールがあります。

サークル対話は日常生活でとても大切なことで、人が話している時に無意識で話してしまう子も回数を重ねるごとに、自分で気が付くようになってきています。

今回は「怒ったときのわたし」というテーマで実施するため、事前に「怒りの温度計」という怒りにも種類があり、変化していくことを一目で分かりやすく表したものを準備しました。


温度計には「不満・苛立ち・うんざり・怒り・激怒・怒り狂う」の6段階あり、怒りにも種類があることや最初は不満だったけど何度も言われることによって、怒りや激怒に変わってしまうことを話しました。

そのなかで、自分の怒りがどの状態なのか、怒ってしまったときに冷静になる方法についてこどもたち自身に怒りについて一緒に考えてもらいます。


そこで最近怒ったことを聞いてみると、1年生の女の子は学校で変なあだ名を付けられたことがあり、舌打ちをしてしまったことがあったことを思い出しながら話してくれました。


今ふりかえってみて、怒りの温度計に当てはめて考えてもらうと「苛立ち」を選んでいました。また、5年生の女の子からはお友達と一緒に帰ってくる予定だったけど、約束の時間より25分も遅くなってしまったことを不満に思ったそうで、直接伝えたことを話してくれました。2人とも、話しているうちに怒りにも種類があることを実体験から感じたようです。

今回のライフスキルを通じ1番こどもたちに伝えたかったことは、怒りの感情が芽生えて来た時に一旦冷静になることが大切であるということです。どうやったら怒りの感情から冷静になれるかを考えてもらうと、2年生の男の子は「僕は深呼吸を6回するかな。まだできてない時もあるけどそう思っている。」との意見が出てきました。


今はできていないかもしれませんが、大事なことはそれに対して自分で考えてみること、それぞれが自分の感情に向かい合って相手とどう接していくかだと考えています。CFAを卒業してからも自分の感情と向き合うことはとても大切なことです。

自分なりの向き合い方がまだ見つかってない子には、一緒に考えていこう!と伝えて今回のライフスキルは終了しました。CFAのプログラムだけでなく、お家で感情のコントロールについて話し合い、捉え方や考え方について共有することで、より良い関係性を築くきっかけになればいいと考えています。