サバイバル(いざというとき、あなたならどうする?)

サバイバル(いざというとき、あなたならどうする?)

3月11日は東日本大震災が起きた日です。
そのため、今日のサバイバルでは、実際に地震が起きた時に状況に応じた行動や避難方法を見つけたり、選んだりできるようになってほしいという思いでクロスロードをみんなで考えました。


まずは、3月11日は何の日かこどもたちに尋ねると、3年生の男の子が、すぐに「東日本大震災が起きた日」と答えました。



そして、震災時の様子を見せようとすると、1年生の男の子が「怖い」と言いましたが、スライドで写真を流すと、「写真なら大丈夫!」と真剣な眼差しでスライドを見ていました。



大きな船が津波で押し流されて、船と家々が混在している写真を流すと、「なぜ船があそこに!?」と言い、他の写真を見せると「海の中に車がある!」、「家が小さい!」、「遠くで火事が起きている!」とみんな驚いていました。
そして、東京でも大地震が近いうちに起きると言われていることを踏まえ、自分たちが住んでいる足立区の様子をイメージしようということで、
①土地の高さがひくい箇所。
②大きな川がある箇所。
③せまい道がある箇所。
④古い建物が多い箇所。
を説明し、みんなには身近な普段の生活でどこにあるか想像するように声をかけました。




その後、いざ大地震が発生したら、自分はどう行動するか考えてもらうように、クロスロードとして3つの事例からそれぞれの状況になった際に、こどもたちがどういう判断をするか考えてもらう機会を作りました。
そのうえで、「はい」か「いいえ」かを5秒以内に考えて答えを出して、発表してもらいました。
①地震編

②津波編

       

③情報編

それぞれの事例で「はい」か「いいえ」で手を挙げてもらうと、①では、家にいたときに地震があった際、家で待つのか聞くと「はい」も「いいえ」も同数のこどもがそれぞれ手をあげました。
意見を聞くと、「はい」の人は、「また揺れるかもしれないから外に出たら危ない」、「外に避難した後にお父さん、お母さんが帰ってきたあとに自分がいないと心配する」という意見があり、「いいえ」の人は、「大人の人たちに大変さを知らせる」、「高いところへ避難しないといけない」という意見がありました。
そのあと、再度手をあげてもらうと、「はい」の人が多くなりました。
②では、外で遊んでいた時に大津波警報が発令したら、小学校へ避難するかどうか聞くと、全員が「はい」に手をあげました。
意見としては、「小学校は頑丈にできているから」、「小学校に行けば先生が残っているから」、「ともだちと一緒なら安心だから」という意見があがり、なかには「山の方が高いから山へ逃げる」、「上から倒壊するので下にいた方が安全だから校庭に行く」という意見もありました。
③では、地震のあとに、周りの大人が避難しなくても大丈夫だろうと話していることにそのまま従うかどうか聞くと、「はい」よりも「いいえ」の人が多かったです。
意見としては、「はい」の人は、「大人がいるからその場でもいい」という意見がありましたが、「いいえ」の人は、「まだ地震がおさまっているかわからず、また地震が来るかもしれないから」、「その大人を信用していいのかわからないから」という意見が出ました。
いろいろな意見が出ましたが、どちらが正しいということはありません。大切なことはその場の状況から自分で判断をくだすために、日ごろから地震が起きた時にどのような行動をするべきか、よく考えることを伝えました。また、大人の意見も絶対ではないので、その時その時で自分たちで状況をみて判断してほしいということを話しています。
そのあとは、東日本大震災の時にクロスロードを実際に経験した小学生や中学生を2本の動画を見せて紹介しました。

こどもたちは、実際にあったこととして、真剣に耳を傾けていました。
ある男の子は、隣の男の子の腕を終始ぎゅっとつかんで離しませんでした。
動画を見たあとは、今日のサバイバルで感じたことや分かったことをワークシートに書いてもらいました。

「とてもドキドキした映像でクロスロードを学べてよかった」、「地震がこんなに怖いことがわかった。」、「一番最初の映像であの女の子はよく動けたなと思いました。」、「クロスロードの怖さがわかりました。」、「地震から逃れた人はいろいろな方法で逃れたことを知り、自分も見習いたいです。」と、こどもながらにも今回のことでその時その時の判断が大事であることが分かった様子です。
最後に、サバイバルで大切な3つのことを伝えて終わりました。



ぜひ、皆さんもご家庭でいろいろなクロスロードを考えてみてください。