コミュニケーションワーク「アサーショントレー二ング」

コミュニケーションワーク「アサーショントレー二ング」

2月9日(金)のコミュニケーションワークでは
自己理解と相互理解を深めるための
“アサーショントレーニング”を行ないました。
“アサーション”とは
自分と相手を大切にするための表現方法の一つです。


こどもたちが自分の意見を一方的に押しつけたり
我慢したりするのではなく
お互いの意見を尊重しながら
率直に自己表現ができるようになることを願って
本日のワークを開始しました。

最初に二つ質問しました。

“隣の子が、あなたの消しゴムを黙って使いました。
その時、あなたはどのように言いますか?”

“今日は本を読みたい気分だったのに、お友達から一緒に遊ぼうと誘われました。その時あなたはどのように言いますか?”


こどもたちは自分なりの言い方を一人ひとり考えてワークシートに書きました。
最初の質問には「かえして」「やめて」と
はっきり言うと答えた子がほとんど。
二つめの質問には「本みたいからあしたね」と
あっさりとした答えが多くありました。

次に“ドラえもん”のキャラクター三人(ジャイアン、のび太、しずかちゃん)を例にした三つの話し方を紹介。
こどもたちに誰が言った言葉なのかを尋ねました。


①「オイ!今日、家に帰ったらみんな遊ぶからすぐに来いよ!!!」
②「あっ、あ~。それじゃあ、行くよ。」
③「あら~、みんなで遊ぶなんて楽しそうね。でも今日は前から約束していた用事があるの。明日と明後日なら大丈夫なのでまた誘ってもらえると嬉しいわ。」

「お父さん?」「ともだち」「先生?」…
いろいろな人を思い描いた結果、
「ジャイアンかな?」と①を当てた子の一言から
「②がのび太」
「③はしずかちゃん」
と次々正解。


それぞれのキャラクターのイメージから受けた印象も含めて答えの理由も説明してくれました。
「ジャイアンは怖い言い方。命令するみたい!」
「のび太は自信ない感じ。強く言えない。」
「しずかちゃんは友達のことを考えて優しい。理由をきちんと言ってる。」

人は何か意見の違う場面に出くわすと
自分の気持ちを表現するのに
ドラえもんのキャラクターのように三つのタイプに分かれると言われていることをこどもたちに伝えました。

「ジャイアンは自分を大切にするけれど相手を大切にしない話し方」
「のび太は相手を大切にするけれど自分を大切にしない。自分が我慢をしてしまう話し方」
「しずかちゃんは自分も相手も大切にする話し方(アサーティブな話し方)」
どの話し方がよいと思うか尋ねると
「しずかちゃんの話し方がいい!!」全員一致。


最初の質問に戻って
もう一度どのように言ったらよいかを考えました。
「どうして けしゴムをつかっているの?つかいたいときは『かして』って言ってね♡」
「今日は本をよみたいんだ。またあしたあそぼうね♡」

自分も相手も大切にする話し方に気づいたこどもたち。
自分の話し方に気づいたり
相手のことを考えたり
一人ひとりが毎日の生活の中で
今日のワークを思い出してほしいと思います。