2月避難訓練「災害コミュニケーション」

2月避難訓練「災害コミュニケーション」

2月最後のプログラムは避難訓練“災害コミュニケーション”を行いました。
“災害避難場所のことを知り、その状況を想像してみよう☆”という内容で今回の訓練を進めます。
初めに、地震などの災害が起こり家に住めなくなった場合は避難場所で生活することがあることを説明しました。そうすると、何人かのこどもたちから「避難場所を見たことがあるよ!」「あんまり覚えてないけど保育園の時に避難場所に行ったことがあるよ!」など自分たちが体験したことを教えてくれました。


 避難場所の説明のあとは、1995年に起こった阪神・淡路大震災の時の避難場所がどのようなところだったのか映像を見ながら考えてもらいました。体育館での避難生活は寒さに耐えるために段ボールや発泡スチロールを敷いていることなどを知り、こどもたちからは「こんなに寒いところで寝ていたら風邪をひいて病気になっちゃうかもしれないよ、、、」「寒いと眠れないかもしれないね」など自分たちがその場所で生活することになったらどう感じるか話し合うことが出来ました。
他にも生活をしていく中で必要なトイレの問題についても映像を見ました。同じ場所に大勢の人が一緒に避難生活をする中でトイレの数が足りなかったり、水が使えないなどの弊害が起きたときに自分たちでトイレを作る人々の姿を見て、当たり前にできていることが突然出来なくなる恐怖感を感じることが出来たようです。

大勢の人たちと生活していく中で自分が考えていることと違う意見を言う人がいるということを話しました。例題として『“避難場所で待機していた方が良い”という人と“また地震が起きるかもしれないので場所を移動したほうが良い”という考えを持った人が居た時にみんなはどちらを選びますか?』という問いかけにこどもたちからは「移動している時に地震が来たら怪我をするかもしれないよ」「でも、その場所に居た時に地震が来たらどうすの?」など様々な意見交換をすることができました。こどもたちの中には「どちらも間違っていないから選べないよ、、、」という意見を話す子もいました。
みんなが真剣に考えたことがとても大切で、人にはそれぞれ考え方があること、例えそれが自分の意見と違っていても間違いではないこと、またどちらか選ばなくてはいけない状況になったら話し合いをしてコミュニケーションを取ることの大切さを伝えました。


 最後にワークシートを使っていくつかの問題について考えました。それぞれ答えが出しにくい問題ばかりでしたが一人ひとりが状況をよく考え自分がその場所にいたらどのように行動するか考えました。頭を抱えて悩む子やスラスラ書ける子など様々でみんなが真剣に考えているのが良く分かりました。

 それぞれワークシートに記入が出来たら自分の考えを発表します。お友達の意見を聞いて「確かにそうかもしれない」「でもこのときはどうするの?」などたくさんの意見を聞くことができました。
どの意見も正しく間違いは一つもないこと、これから先どのような場面でも人と意見が異なる機会に出会うかもしれないがどちらが正しいと決めつけず冷静に話し合い、よりよい答えを見つけて欲しいことを話して今回の避難訓練は終了しました。

余談ですが、ワークシートの問題で非常袋の話があったのでCFAにも各施設に非常袋が置いてあることを伝え、みんなで中身の確認を行いました。水や乾パン、防災ラジオなどたくさんのものが入っているのを確認し、いざという時にはこの袋を持ち出すことを伝えました。
いざというときの為に用意されていますがそのような日がいつまでも来ないことを願いたいです。