落語ワークショップ 本番!

落語ワークショップ 本番!

本日は今まで練習してきた落語の本番です!
朝、会場に来た時から多くの子が緊張した面持ちでした。


会場のなかに入るとそこは200席の観客席と落語を披露する座布団のある舞台、そしてその後ろにはなんと金屏風がありました。
とても厳かな雰囲気で、大人でも緊張してしまいそうです。

まず初めに、ウォーミングアップで体操をしました。
声を出しやすくするためにいつもワークショップでしていた「寿限無」をみんなで唱え、もう一度ジャンプをしながら「寿限無」をみんなで練習しました。

少し緊張がほぐれた表情の子もいれば、相変わらず緊張している子もいました。


次はリハーサルです。朝輔さんとてふてふさんが用意してくださった衣装を着て、舞台のそでから出てきます。そして自己紹介をし、またそでへ戻り次の人へバトンタッチという流れを確認します。
リハーサルの流れの説明と一緒に朝輔さんが「落語は観客もその場を盛り上げるために重要」と教えてくれました。会場から「よっ!待ってました!」など盛り上げる声も出てきました。


そしていよいよ本番です!!
朝輔さんの開演の言葉の後に、まずはみんなの緊張を和らげるために、馬場コウタロウ先生が扮した「梅島亭マルガリータ師匠」の小噺を聞きました。

そしてその後、なんと今話題!?の「ピコウタロウ」が登場。

PPAPの披露があり、こどもたちはもちろん、来てくださっていた保護者の方からもたくさんの笑いが起こりました。


さて、会場があたたまったところでこどもたちの本番です。
トップバッターの子は舞台のそででスタンバイしているときはとても緊張していましたが、舞台に上がるとしっかり大きな声で、それぞれ冬休みに練習してきた「寿限無」や小噺、落語の動作を披露しました。



小噺を3つ披露した子は会場の笑いを誘うほど上出来でしたが、その子は最後に「オチ」を自分で考えていたようです。今回は緊張してそこまではできなかったことを舞台そでに戻ってくるととても悔しがっていました。


また、3年生のなかには自分で小噺を調べ、こどもたちにもわかるように現代風にアレンジを考えた子もいました。他の子よりも長い話に大人もこどもも聞き入りました。アレンジが加わっているおかげで話がわかりやすく、たくさんの笑いがありました。

この3年生の子の落語を聞いて、下級生が「本物の師匠だ!」と尊敬するまなざしを送っていました。


披露を終え、舞台そでに戻ってくると力尽きたようにぺた~と座り込む子もいました。それだけ真剣に取り組み、挑戦できた本番を迎えることができたのだと思います。
金屏風の前でたくさんの人を前にして発表するということはなかなか味わえる経験ではないと思います。一日を終え、参加したみんなの様子を見ていると、この経験を経て、一回りも二回りも成長したように感じました。