
11月コミュニケーションワーク「 民主主義と選挙 」
11月8日に行なわれたアメリカの大統領選挙。
トランプ氏が勝利という結果を知り、こどもたちから反響がありました。
それを受けて今日のコミュニケーションワークでは
アメリカの大統領選挙を体験しながら民主主義について学びました。
はじめに現状のアメリカについて貧富の差や分断をよく表した1枚の写真から考えました。
こどもたちからは「こっちの家はおしゃれだけど、こっちの家は潰れてるみたい」「二つの国みたい」という声があがりました。

お金持ちはもっとお金持ちに、貧乏な人はもっと貧乏に
仕事がなくなり、生活が苦しくて病院にも学校にも行けず
怒っている人がたくさんいるという話に、こどもたちも真剣な表情で聞き入ります。


アメリカの現状について理解した後は、トランプ氏とヒラリー氏のそれぞれの主張について学びます。
※こどもたちのディスカッション用にわかりやすくデフォルメしています

みんなどちらがいいか考え、周りのお友達と話しながら聞いていました。


「まずは自分たちが幸せになりたいと思う」
「他の国の人だからと言って追い出したりするのは嫌だ」
「みんなが病院に行ったり学校に行ける方がいい」
「お金がなくても死なないようにしたい」
「税金をあげたらみんなアメリカが嫌になっていなくなる」
など本当に多様な意見が出ました。
また、相手の主張に対して感情的に否定するのではなくアメリカの状況を根拠に反論するなどしっかりとしたディスカッションが出来ていました。
一通り意見が出尽くした後に、今度は自分が応援している候補とは異なる候補の立場だったらどんな意見が考えられるか
を考え、相手の立場になりきってのディスカッションを行いました。


「どちらのいいところも合わせられたらいいのに」
たくさん話し合った結果、でてきた一人の子の意見。
どちらかが絶対的に正しいことはなく、相手の意見を聞いて話し合いを続けることが大切だという今回のコミュニケーションワークの目標にこどもたちは自然にたどり着いていたようでした。
そして議論を尽くした後は、それぞれが応援したいと思う候補者へ投票しました。

今回のCFA模擬選挙の結果はヒラリー氏の勝利。
ヒラリー氏に投票した子たちは「やったー!」と喜んでいました。
たくさん話し合ったからか、トランプ氏に投票したこどもたちもすっきりとした顔をしていたのが印象的でした。
最後は、クロージングとして民主主義や選挙、そして自分たちの未来について考えてコミュニケーションワークを終わりました。こどもたちが一日の終りに書く「じぶんノート」にも選挙に関しての記載が多く、なにか残っていてくれたらよいなと思えるワークとなりました。

